SR(代替現実)の特徴的なシステムと今後の広がり

最近のブログ更新では、ARとVR、MRなどの特殊なシステムについて記事を作成していきました。

今回は、現実空間と空想空間の2つを合わせたコンテンツとして注目されているるSR(代替現実)というシステムについてお話していきます。

SRとは「Substitutional Reality」の略称です。

「代替現実既視感」などと訳され、現実の世界に過去の映像を投影し実際に起きた過去の出来事を、あたかも今、現実の世界で起きているかのように感じることが出来るシステムです。

現実の世界と同じ場所で撮影した映像を、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を用いることで、現在と過去の情報が2つ合わさることで、その区別がつかなくなり、錯覚を起こさせる技術、システムの事です。

 

現在そのものである映像をヘッドマウントディスプレイ(HMD)上に配置したデジタルカメラからリアルタイムで入力されます。現実世界で何か起こればその映像がそのまま映し出されます。

ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の装着者は、疑うことなくその場で現実世界を体験します。

現実世界でのこの状態を、予め経験しておくことで、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)上で体験することが現実世界で起きていることである、という感覚が生まれます。

一方で、装着者がいる場所で予め撮影を行って編集した過去のシーンも準備しておきます。

SR(代替現実)のシステムでは、その撮影に全方位・方向の映像を撮影できるデジタルカメラ(パノラマビュービデオカメラ)を使用します。

過去の情景を体験している時でも、頭に装着したヘッドマウントディスプレイ(HMD)と、方位検出センサーを連動させることにより、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)の装着車は、自身で自由な方向・方角を見ることができます。

過去の情景の音声を録音・再生する時と、現実世界の音声入力においては、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)装着者に取り付けたものと同じマイクを用いることで、音声方向とその質を変化させないようにすることができます。

 

大きな空間に放し飼いにしているゴリラの様子を予め撮影

ゴリラを部屋の外に移動し、SR(代替現実)を閲覧させたい人を部屋に入れる

SR(代替現実)のシステムを搭載したヘッドマウントディスプレイ(HMD)を取り付けてもらい、予め撮影したゴリラの映像を放映する

実際にはゴリラは存在しないにも関わらず、ヘッドマウントディスプレイ(HMD)を付けた人の視界にはゴリラが部屋に出現している

上記のように、予め撮影しておいた映像を放映することで、現実世界にはいないものが、あたかもリアルタイムで実在しているかにように錯覚させる事が出来るのがSR(代替現実)のシステムなのです。

ゲームや、CG映画などの視覚や聴覚に訴える業界との相性も良く、予め撮影したものを現実世界に持ち込めるので、自分の好きな時間にSR(代替現実)の世界を体験できるのが一番の魅力となっています。

また、SR(代替現実)のシステムは現実世界を自分で任意に操作出来ます。

そのため、医療の分野においては精神的な疾患に対する新しい心理療法としての展開も考えられています。

アトラクティブで一風変わった世界を作り出すSR(代替現実)のシステムの存在は、今後、様々な業界に広がることで今までとは違う様々なコンテンツが生まれる可能性があります。

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。