月: 2020年12月

CTVRの計算方法

前回、前々回とインターネット広告運用の基本計算について学んでいきました。

デジタル広告やオンライン広告とも称されるインターネット広告は、パソコンだけではなく、モバイル端末にも表示されます。スマートフォンの普及に伴い、モバイル端末に表示されるインターネット広告の効果は絶大なものとなっています。

また、インターネット広告は、ターゲットを特定のユーザーや消費者に絞って配信され、実際に配信された広告がユーザーの目に留まった時にユーザーがどのような行動をとったかを簡単に計測することができます。

 

3回目となる今回は、CTVRという広告指標をついて取り上げていきます。

 

近年注目されるようになったCTVRは、インターネット広告・デジタル広告を運用する際に注目すべき指標の一つです。

imp(インプレッション(インターネット広告・デジタル広告表示))に対して、どれだけ成果をあげる事ができたかを示します。

CTVRという指標を使いこなすためには、【インターネット広告運用の基本計算】リスティング広告の指標の計算 その1で掲載した、『CTR (クリック率)』と『CVR(コンバージョン率)』の考え方が必要になります。

 

復習その① CTR (クリック率)

 

CTRとは、インターネット広告が実際にクリックされた割合のことです。

計算式としては簡単で、クリック数を、インターネット広告表示回数で割ったものになります。

⇒クリック数÷表示回数=クリック率(%)

 

復習その② CVR(コンバージョン率)

 

CVR(コンバージョン率)とは、クリック数に対してコンバージョンされた割合のことを指します。

⇒コンバージョン数÷クリック数=コンバージョン率(%)

 

CTVRは、CTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)を掛け合わせることで得られる数値です。

CTR (クリック率)とCVRの計算式をもう一度確認すると

CTR (クリック率)=クリック数/表示回数

CVR(コンバージョン率)=コンバージョン数/クリック数

となるので

CTVR=CTR (クリック率)×CVR(コンバージョン率)

=(クリック数/表示回数)×(コンバージョン数/クリック数)

となり

CTVR=コンバージョン数/表示回数

となります。

要は、CTVRは、『コンバージョン数』を『(広告)表示回数』で割った数

という事です。

計算例を挙げてみると

 

広告を3,000回表示してCTR (クリック率)が4%、CVR(コンバージョン率)が6%だとします。

 

CTVRは、CTR (クリック率)×CVR(コンバージョン率)なので、CTVR=0.24%

となります。

 

(※この場合、クリック数は120、コンバージョン数は7.2です。)

 

インターネット広告・デジタル広告を効率よく活用するためには、CTVRの数値を改善させることが非常に重要となっていきます。

CTVRを改善するには、計算式からもわかるようにCTR (クリック率)かCVR(コンバージョン率)を改善する必要があります。

基本的な改善策として

CTR (クリック率)を上げるためには

①広告の内容や、表示される広告のレイアウトを変更する

②広告の配信先を変えてみる、もしくは増やす


CVR(コンバージョン率)を上げるためには

③商品ラインナップやECサイトのユーザーインターフェースを最適化する

などが考えられます。

インターネット広告・デジタル広告を運用する際には、その費用対効果を最大限にするためにこういった指標を理解し、対策と改善を行っていくことが重要であると考えられます。

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。

【インターネット広告運用の基本計算】リスティング広告の指標の計算 その2

⑤制作実績

前回は、インターネット広告における重要な指標についてご紹介していきました。

今回も、その他重要な指標についてご説明していきます。

 

⑤CT(クリック数)

CT(クリック数)は、ホームページやWebサイトなどに表示された広告が、実際にユーザーによってクリックされた回数のことを表しています。

【クリック数の計算式】

クリック数の計算式その1 = 広告表示回数 × クリック率

クリック数の計算式その2= 広告費用 / クリック単価

の、いずれかとなります。

 

例えば、

広告費用が150,000円

広告表示回数が5000回

クリック率が5,00%

クリック単価が600円

のケースであれば

1の計算式を使うと、クリック数は

 

クリック数= 5000(回) × 5.00%=250回

 

2の計算式を使うと、クリック数は

 

クリック数= 150,000(円) / 600(円)=250回

 

となります。

クリック数を増加させるには4つのポイントがあり、

a.広告表示回数を増加させる

b.クリック率を上げる

c.広告費用を増加させる

d.クリック単価を下げる

を意識することが重要になります。

 

⑥CV(コンバージョン)

CV(コンバージョン)とは、ホームページやWebサイト上から獲得できる成果を示しています。

ホームページやWebサイトの性質や種類によって変わりますが

例えば、自社Webサイトの商品やサービスの紹介といったものなら資料請求、お問い合わせをユーザーから受けた数がコンバージョンになり、ECサイトであるならば商品の購入数、コミュニティサイトや各種情報提供サイトならユーザーの会員登録数などが挙げられます。

 

 

【CV(コンバージョン)の計算式】

 

コンバージョンの計算式その1 = クリック数 × コンバージョン率

コンバージョン②の計算式その2= 広告費用 / コンバージョン単価

 

の、いずれかとなります。

 

例えば、

 

広告費用が360,000円

クリック数が400回

コンバージョン率が3,00%

コンバージョン単価が30,000円

のケースであれば

 

1の計算式を使うと、コンバージョン数は

コンバージョン数= 400回 × 3,00%=12回

2の計算式を使うと、コンバージョン数は

コンバージョン数= 360,000円 / 30,000円=12回

となります。

 

⑦IMP(表示回数)

表示回数とは、ホームページやWebサイト上で、実際に広告が表示された回数のことをしめしています。

【表示回数の計算式】

 

表示回数の計算式 = クリック数 / クリック率

 

となります。

 

例えば、

広告費用が300,000円

クリック数が700

クリック率が10,00%

のケースであれば

 

表示回数(IMP) = 700 / 10,00%=7,000回

 

となります。

 

表示回数を増加させるには、主に3つのポイントがあり、

a.広告費用を増やす

b.SEO対策を行って、ホームページやWebサイトの掲載順位を上げる

c.ユーザー検索時の新規キーワードをページに追加する

を意識することが重要になります。

 

⑧COST(費用)

COSTは、リスティング広告を行う際にかかる費用のことです。

 

【費用の計算式】

 

費用の計算式その1 = クリック数 × クリック単価

費用の計算式その2= コンバージョン数 × コンバージョン単価

の、いずれかとなります。

 

 

例えば、

クリック数が600回

クリック単価が1000円

コンバージョン数が20個

コンバージョン単価が30,000円

 

のケースであれば

 

1の計算式を使うと、費用は

費用= 600(回) × 1000(円)=600,000円

2の計算式を使うと、費用は

費用= 20個 / 30,000(円)=600,000円

 

となります。

 

以下、リスティング広告における指標のまとめになります。

 

略語名称計算式
CTRクリック率クリック数 / 広告表示回数
CPCクリック単価広告費用 / クリック数
コンバージョン単価 × コンバージョン率
CVRコンバージョン率コンバージョン / クリック数
CPAコンバージョン単価広告費用 / コンバージョン
クリック単価 / コンバージョン率
CTクリック数表示回数 × クリック率
広告費用 / クリック単価
CVコンバージョンクリック数 × コンバージョン率
広告費用 / コンバージョン単価
IMP表示回数クリック数 / クリック率
COST費用クリック数 × クリック単価
コンバージョン数 × コンバージョン単価

今回いくつもの指標が出てきたので、混乱する方もいらっしゃるかもしれませんが、計算式自体の仕組みは非常に単純です。

また、広告関連の指標はあらゆるWebマーケティング施策を企画する上で知っておいて損はないものですので、覚えておくと良いです。

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。

年末年始休業のお知らせ

平素は格別のお引き立てをいただき厚くお礼申し上げます。 株式会社サンファームネットでは、誠に勝手ながら下記日程を年末年始休業とさせていただきます。

年末年始休業期間

2020年12月28日(月)~2021年1月3日(日)

休業期間中にいただいたお問合せについては、営業開始日以降に順次回答させていただきます。

また、海外スリランカチームは2020年1月1日のみ休業とさせて頂きます。

※土日休日

皆様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解の程お願い申し上げます。