Uber Eats(ウーバーイーツ)に見るMaaSの活用例と千葉県での実証実験

Calculator and alarm clock on money concept for time is money or tax and savings deadline

新型コロナウイルスの影響で緊急事態宣言などが発令されたり、外出自粛を都道府県単位で行ったりすることによって、飲食業界が大打撃を受けてしまったのは記憶に新しい所です。

そんな中、Uber Eats(ウーバーイーツ)は新しいデリバリーの形として広く認識されるようになりました。

飲食店では、実際に店舗に来れなくとも自社のサービスや食事をUber Eats(ウーバーイーツ)を介して提供できるようになりつつあり、消費者としては宅配サービスを行っていない飲食店でもUber Eats(ウーバーイーツ)側から注文を行えるため、数多くの飲食店のサービスや食事をデリバリーで味わうことができるのが特徴となっています。

実際に使用してみると、アプリをダウンロードするだけでいとも簡単に食事とデリバリーのサービスを注文可能なことから手軽に食事を楽しめるツールとして非常に話題になっています。

このサービスを根幹から支えているシステムをMaaS(マース)と言い、Mobility as a Serviceの略称となっています。

 

おおくは、人の交通手段・物資の輸送といった『移動』が関係する分野において、ICT技術(情報通信技術)を導入します。

その結果、航空機・鉄道やバス・タクシー…と言った、自家用車以外の交通手段による移動を1本のサービスで完結させ、利便性の向上や効率化を行う仕組みや技術やサービスの事をMaaS(マース)と言います。

先に例に挙げたUber Eats(ウーバーイーツ)だけではなく自動車業界がこぞって競争している『自動運転技術』や、観光業界や旅行業界においては新幹線の予約から観光地でのレンタカーの手配までを一括できるような仕組みもまたMaaSに属すると言えるでしょう。

『都市と地方、高齢者・障がい者等を含む全ての地域、全ての人が新たなモビリティサービスを利用できる仕組みとして、「日本版MaaS」の早期実現を目指すべきである。』とは、国土交通省が上記の理念を持って日本版MaaSを推進しようとしているという現われです。

参考:国土交通省 – 日本版MaaSの実現に向けて

千葉県では、2020年1月に株式会社JTB総合研究所・小湊鐵道株式会社・国立大学法人千葉大学が、千葉県小湊鐡道沿線エリアの活性化に向けた「観光需要喚起型MaaS」の実証事業を行いました。

・旅行に来た観光客が、旅先で自分のニーズや志向に合った情報を探しにくい

・路線バスの運行時刻が旅行者の移動したい時間帯と合わない

・バスやタクシーを運転するドライバーの不足している

…といった課題を解決することを目的としたMaaSだそうです。

千葉県内でも上記のようにMaaSを活用とした事例があります。

(参考 千葉大学・地方創生戦略研究推進プラットフォーム参画メンバー3社による「観光需要喚起型MaaS」実証事業 千葉県房総エリアで1/18~1/19実施)

 

MaaSという言葉はまだ生まれたばかりです。

しかしながら、今後急激に成長する可能性のある分野の一つであることに異論はないでしょう。

今後MaaSは、時代の最先端の技術と現実世界における「人の移動」や「物資輸送」と組み合わせることで、今まで実現できなかったことを実現可能にする可能性を秘めています。

自動運転技術が高度になれば、凄惨な自動車事故・電車や航空機の事故・輸送事故…これらがゼロに抑えられるということも不可能ではありません。

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。