一つ目は、パソコンやスマートフォンを利用する投票によって若者の投票率上昇が期待でき、投票する意思があるにもかかわらず、外出が困難な高齢者や障害のある方の投票がスムーズに行えるという点です。
二つ目は、票を開票する時に必要な事務処理作業の大幅な低減です。また、デジタルデータで票を集めるため、素早く、かつ正確な投票結果の集計が可能となります。
三つ目は、投票日の天候によって総投票数が左右されにくいということです。悪天候の中で、外出せずとも自宅にいながら有権者は投票できます。
一方で、デメリットもあります。
例えば…
・選挙の候補者が支持者を事前に集めて、自身への投票を促すことが可能。
投票所にいる立会人のような、第三者の目が届かな場所での投票は不正が生じ、民意が反映されない可能性があります。
・安定したシステムの稼働
日本で言えば、1億人を超える有権者のデータを管理し、票を収集することになります。
このデータのやりとりを行う際には、相当な負荷がかかってしまい安定・安全にシステムを稼働することが難しいという指摘もあります。
インターネット投票において、投票内容の透明性と個人の秘密保持を両立するには、ブロックチェーン技術などと言った暗号技術の運用が必要不可欠です。
エストニアの事例をもとに、今後日本でも実現されるのはそう遠くはないと考えます。