IoTを活用した、SmaGoの設置(渋谷区表参道、千葉県市川市)

先日、東京都渋谷区の表参道沿いで、IoT(internet of things)を活用したゴミ箱である『SmaGo(スマゴ)』の運用が開始されました。

ゴミ箱は米BigBelly Solar社が開発したもので、ITソリューションプロバイダの日本システムウエアが日本における独占的販売代理店契約を締結・販売開始から6年弱経過して今回の表参道での運用開始となりました。

 

米BigBelly Solar社が開発した『BigBelly Solar』は、ゴミ箱内に捨てられたゴミの蓄積量を、3G回線を通してクラウド上でリアルタイムに把握できるゴミ箱と、個々のゴミ箱の情報をリアルタイムで集計し、最も適したゴミ収集ルートを導き出す管理システムで構成されています。

このシステムが搭載されたゴミ箱の運用をすることで、ゴミが溜まっているゴミ箱だけを選んで収集を行う計画を立案できるだけでなく、ゴミ収集の際のルートを最適化し、作業時間の短縮や燃料代のコスト削減することができます。

さらに、実際にゴミ収集を行う作業員の人員配置や、ゴミ箱設置場所の判断材料として活用することが出来ます。

各々のゴミ箱の状況は、現場作業員がスマートフォンやタブレット端末で確認をすることができるので、離れた場所からゴミの蓄積状況を確認することも可能となっています。

アメリカではフィラデルフィア市、ボストン市といった自治体や、マサチューセッツ工科大学、ハーバード大学、ジョージア大学…などの教育機関において広く導入されています。

 

ゴミ箱には2種類の商品があり、ゴミ箱内部のゴミの蓄積状況を知らせる『Smart Belly(スマートベリー)』と、さらに上記の機能に加え、投入されたゴミを自動的に圧縮する『BigBelly(ビッグベリー)』の2タイプがあり、いずれのタイプも箱上部に搭載したソーラーパネルで発電・蓄電を行うため、環境にやさしい設計となっています。

渋谷区表参道は、国内外から多くの来訪者がある街と知られていますが、訪日インバウンド客の増加と共に、5年ほど前からゴミの量も増えていったそうです。

また、近年はタピオカ入りドリンクのブームによって、プラスチック容器のポイ捨てだけでなく、ゴミ箱に入りきらずに溢れてしまうといった深刻なゴミ問題に頭を悩ませていました。

IoTを用いて、ゴミを自動的にゴミ箱内で圧縮することにより、通常よりも約6倍ものゴミを収納できるようになったそうです。

千葉県では、千葉県市川市が2020年度に、ICT(情報通信技術)を活用した生ごみの回収箱の実証実験を市内で行うと発表しています。

市民が廃棄した生ごみが、一定量に到達するとセンサーが感知し、通信システムを使って市や業者に通知され、回収に向かうという仕組みです。

(参考 市川市「生ごみ いつでも捨てられる」ICT情報通信技術活用の回収実験)

これも、渋谷区表参道と同様なSmaGoの例であり、ITの技術やシステムを用いて、既存の問題が解決されるという好事例だと思います。

 

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。