日本におけるスーパーアプリの実現

使い方の異なる色々なアプリケーションを一つのメインとなるアプリで結合し、利用者にとって非常に使い勝手の良い機能にしたものをスーパーアプリと言います。

スーパーアプリの例として、最もわかりやすい事例が2019年11月18日に発表された、yahooとLINEの経営統合です。

日本国内において、トップクラスのスマートフォンアプリ決済手段であるのはPayPay(ペイペイ)とLINE Pay(ラインペイ)です。

LINEが持っている膨大なユーザーに対して、PayPay(ペイペイ)をプラットフォーム機能を持つアプリとして、数多くのアプリを統合しスーパーアプリ化させることが経営統合の狙いであると言われています。

 

これまでのスマートフォンにおけるアプリケーションでは、SNS・メッセージ通信・金融関係・決済機能などを使用する場合、個別にアプリケーションをダウンロードして使用するのが通常でした。

スーパーアプリとなれば、ひとつの巨大なアプリケーションの中に、複数の小さなアプリが前もって用意されていることになります。

1つな巨大なアプリで、すべてが解決できるのであればユーザーの利便性の向上は格段に上昇します。

ユーザーの利便性の向上の一つが、「ユーザー認証」のシステムです。アプリは、そのアプリを使用しているユーザーが正当な利用者であるかどうかを確認し見分けられなければなりません。

例えば認証には、ユーザーIDやパスワード、指紋認証などで見分けるようになっています。しかし、ユーザーIDやパスワードが複数存在し、また、認証方法もアプリケーションのシステムによってまちまちなため非常に面倒というのが現状です。

スーパーアプリならばスーパーアプリのシステムの中ですべてが完結し、また認証の回数も初めの一回で済ませることができます。

 

事業の柱となるコンテンツをある程度成長させた後、次のビジネスを展開する際に同じくらい成長させるのは至難の業です。

例えば、次なるビジネスの成長を促すために、スマートフォンのアプリケーション上に数多くのアイコンを設置しても、また、ナビメニューを複数用意してもアプリケーションの利用は伸び悩みます。

決して広くはない、スマートフォンの画面において一昔前のホームページのようなアイコンやナビメニューを「ひたすら並べ設置する」といった手法は複雑・煩雑化しやすいためです。

そこで、アプリケーションをその都度ダウンロードしてもらうこと、また、継続して使い続けてもらうのことが非常に難しくなって来たことを受け、アプリストアを経由せず、必要な時だけロードされるようなシステムが作られました。

このようなシステムを初めに積極的に採り入れたのが、インドネシアのGO-JEK(ゴジェック)であり、中国ではAlipay(アリペイ)などが挙げられます。

yahooとLINEの経営統合によるスーパーアプリの実現だけでなく、ソフトバンクもその開発に乗り出しています。

今後、日本でもスーパーアプリの実現が期待できそうです。

※千葉県八千代市に本社を置くサンファームネットは、スリランカにおいて優秀な開発チームを持ち、システム開発(ソフトウェア開発)、ネットワーク構築、販売・商品・顧客管理、ホームページ作成、データエントリーシステム、各種システム導入支援など、お客様にとって最適なITを用いた解決策をご提案することができます。