①【通信速度の飛躍的な上昇】
現在、メインの通信規格である4Gの通信速度は75Mbpsから100Mbps程度となっています。ドコモの発表によると、5Gだとこの通信速度が、提供開始時点で受信時における最大が3.4Gbps、送信時が最大182Mbpsとなるそうです。
例えるならば、4Gの通信規格で10秒ほど時間のかかるデータ通信が、5Gの通信規格になることで0.1秒未満、つまり一瞬で終わる計算である、ということがわかります。
これにより、コンテンツの表示時間やダウンロード時間が大幅に減少することが見込めます。
②【同時接続機器の増加】
今までは、自宅でパソコンやスマートフォンなど、数個程度のインターネット接続しかできなかったものが、5Gになることで約100個程度の機材や機器またはセンサーを同時にネットに接続することができるようになるようです。
総務省によれば、2018年の実証実験において約2万台の端末に同時に接続すること
が確認済みです。
もし、2020年7月に生じた豪雨災害や、2011年の東日本大震災のような大規模地震のような災害が発生してしまったときに、大勢の避難者に医療機器へデータを送信する端末などを着け、被災者の健康状態を遠隔で確認する、といった活用もできるようになるそうです。
③【データ送受信の遅延大幅低下】
データ送受信の遅延が少なくなることで、リアルタイムのデータ通信においても音や画像がズレてしまうといった事がとても少なくなります。
AIなどを搭載したロボットを遠隔操作するときにも、データ送受信における遅延が少なくなればなるほど、その有用性が高まっていきます。
また、昨今ではYouTubeなどの動画共有サイトや、動画配信サービスを利用する人が爆発的に増加しています。
データ送受信における通信速度が向上することで、より高画質の動画も快適に閲覧可能になり、動画だけでなくゲームや、各種アプリケーションなどのデータ通信速度も飛躍的に向上するので、インターネットを媒介したデータ通信全般が、利用者にとって快適となります。