CTVRの計算方法

前回、前々回とインターネット広告運用の基本計算について学んでいきました。

デジタル広告やオンライン広告とも称されるインターネット広告は、パソコンだけではなく、モバイル端末にも表示されます。スマートフォンの普及に伴い、モバイル端末に表示されるインターネット広告の効果は絶大なものとなっています。

また、インターネット広告は、ターゲットを特定のユーザーや消費者に絞って配信され、実際に配信された広告がユーザーの目に留まった時にユーザーがどのような行動をとったかを簡単に計測することができます。

 

3回目となる今回は、CTVRという広告指標をついて取り上げていきます。

 

近年注目されるようになったCTVRは、インターネット広告・デジタル広告を運用する際に注目すべき指標の一つです。

imp(インプレッション(インターネット広告・デジタル広告表示))に対して、どれだけ成果をあげる事ができたかを示します。

CTVRという指標を使いこなすためには、【インターネット広告運用の基本計算】リスティング広告の指標の計算 その1で掲載した、『CTR (クリック率)』と『CVR(コンバージョン率)』の考え方が必要になります。

 

復習その① CTR (クリック率)

 

CTRとは、インターネット広告が実際にクリックされた割合のことです。

計算式としては簡単で、クリック数を、インターネット広告表示回数で割ったものになります。

⇒クリック数÷表示回数=クリック率(%)

 

復習その② CVR(コンバージョン率)

 

CVR(コンバージョン率)とは、クリック数に対してコンバージョンされた割合のことを指します。

⇒コンバージョン数÷クリック数=コンバージョン率(%)

 

CTVRは、CTR(クリック率)とCVR(コンバージョン率)を掛け合わせることで得られる数値です。

CTR (クリック率)とCVRの計算式をもう一度確認すると

CTR (クリック率)=クリック数/表示回数

CVR(コンバージョン率)=コンバージョン数/クリック数

となるので

CTVR=CTR (クリック率)×CVR(コンバージョン率)

=(クリック数/表示回数)×(コンバージョン数/クリック数)

となり

CTVR=コンバージョン数/表示回数

となります。

要は、CTVRは、『コンバージョン数』を『(広告)表示回数』で割った数

という事です。

計算例を挙げてみると

 

広告を3,000回表示してCTR (クリック率)が4%、CVR(コンバージョン率)が6%だとします。

 

CTVRは、CTR (クリック率)×CVR(コンバージョン率)なので、CTVR=0.24%

となります。

 

(※この場合、クリック数は120、コンバージョン数は7.2です。)

 

インターネット広告・デジタル広告を効率よく活用するためには、CTVRの数値を改善させることが非常に重要となっていきます。

CTVRを改善するには、計算式からもわかるようにCTR (クリック率)かCVR(コンバージョン率)を改善する必要があります。

基本的な改善策として

CTR (クリック率)を上げるためには

①広告の内容や、表示される広告のレイアウトを変更する

②広告の配信先を変えてみる、もしくは増やす


CVR(コンバージョン率)を上げるためには

③商品ラインナップやECサイトのユーザーインターフェースを最適化する

などが考えられます。

インターネット広告・デジタル広告を運用する際には、その費用対効果を最大限にするためにこういった指標を理解し、対策と改善を行っていくことが重要であると考えられます。

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