それは、様々な業界構造の劇的な変化にあります。
例えば、アメリカのインターネット通販大手のアマゾンです。
初めは書籍の取り扱いを中心としたネット書店でしたが、インターネット上で必要な商品をいつでも、どこからでも、欲しいだけ注文できる新たな購買スタイルを創り出しました。
世界中の人々の消費行動を大きく変える一方で、店舗販売中心であった流通小売業には非常に大きな打撃を与えました。
つまり、既存業界のビジネスモデルそのものが刷新されたと言えます。
流通小売業だけでなく、劇的な業界構造の変化に取り残されないためには、各企業もそれに取り残されるわけにはいきません。
とある調査によれば、各種業界をけん引する大手企業でも、デジタルトランスフォーメーションでビジネスモデルを再構築しなければ今後業界で生き残れない、という危機意識は高まっているようです。
例えば、NTTグループが長年培ってきたAI技術である「インテリジェントマイク」「音声認識」「音声合成」といった最新技術を、TOYOTAのAIエージェントに技術提供をおこなっている例もあります。
デジタルトランスフォーメーションで共通するのは、社外異業種間との連携が軸になっている点です。
革新的なビジネスモデルを創出するには、自社のみの経営資源の枠にとらわれないことが重要になるようです。