たとえば、GoogleマップがAPIを公開しているおかげで、各企業のwebサイトなどではGoogleマップを埋め込むことが可能となっており、他にも『Pokemon GO』の地図情報においても2017年まではGoogleマップを利用しています。
このような地図機能を自社で初めから作り出し、実用可能なレベルまでもっていくには膨大なコストと費用がかかってしまいます。
企業がすでに開発してあるAPI『Application Programming Interface』を利用することで、それらのコストや時間を削減することができ、また、APIを公開する企業はユーザー数の増加を見込むことができます。
そのためAPIの公開によって、APIを提供する側と享受する側において両方が経済的なメリットを得る事ができ、またその新しいサービスを利用するユーザーも利便性を得ることが出来るのです。
このように、インターネット上の環境を利用して数多くの企業や事業者がすでに提供している機能をつなぎ合わせ、今までになかった新しいサービスを作り出すことが可能となったことで生まれた概念をAPIエコノミーと言い、他の企業や事業者が公開したAPIを自社サービスとつなげることで広がる経済圏のことを指します。